札電協理事長紫煙>2006春
トップページへ組織概要へ理事長へ事業紹介へ貸し会議室へ連絡協議会へいかづち会へリンクへ組合員専用へはIDとパスワードが必要です。
  連載コラム 2006.春 最新号

札幌電気工事業協同組合 理事長 尾池 一仁
!!考えてみよう!!
札幌市民として「どうしても合点がいかないこと」
 札幌市民として「どうしても合点がいかないこと」
 札幌市民憲章
 前章 : わたしたちは、時計台の鐘がなる札幌の市民です。
 1章 : 元気で働き、豊かなまちにしましょう。
 2章 : 空も道路も草木も水も、きれいなまちにしましょう。
 3章 : きまりをよくまもり、住みよい町にしましょう。
 4章 : 未来をつくる子どものしあわせなまちにしましょう。
 5章 : 世界とむすぶ高い文化のまちにしましょう。

 今冬の札幌市内の除排雪状況は最悪であった事は、皆さんが実感されていることと思います。朝の通勤では夜の降雪がそのままで車は思うように走れなく、信号付近はテカテカ路面でスリップ状態では、「今日も一日頑張ろう」と自宅を出たにも関わらず、会社に着くまでに神経をすり減らし、すっかり元気を無くしてしまいます。更に、会社では外勤するのに車で出かけると、除雪した雪山で2車線の道路が1車線となり、道路は大渋滞で1時間で済む仕事が倍の2時間も要し、その結果、赤字仕事となってしまう極めて非効率な営業活動を強いられています。
行政側は除雪の外部委託を推進し除雪費の削減を成果として掲げていますが、市民、とくに私ども札幌市内にて経済活動を行っている事業所にとっては、大きな経費負担をしなければならない現状になっております。

 2003年度、札幌市が生活保護者に支給した生活保護費が八百四十二億円に達していますことは、多くの市民の皆さんが認知していないことです。更に、受給者は前年対比2%の割合で増えており、17年には限りなく九百億円に近づくとも言われています。札幌市の一般会計予算が八千億円を割るのではと言われている現状で、実に一割以上の歳出となります。
誰が考えても働きたくても働けない人、あるいは体の不自由な人が「そんなにいるのか」と疑問を持つのは私ばかりではないように思います。調査した訳ではなく推測の域を出ませんが、偽装離婚などにより不正受給の温床社会になっている現状が見受けられるようです。

 今年から、札幌雪祭りの真駒内会場が、「さとらんど」に移転しました。自衛隊の部隊編成替えの為との理由ではありますが、本質は違うように思います。大通り会場、並びにすすきの会場は観光客の為の雪祭り会場、真駒内会場は子供たちと家族が楽しむ札幌市民の雪祭広場と、私たち札幌市民は必然的に位置づけてきました。
読者の皆さんも子供たちが小学生の時には、地下鉄に乗り自衛隊前駅で下車して、徒歩5分で会場に着き、滑り台の上下に自衛隊員が配置され、子供たちの安全管理が確保されている会場で安心して遊ばす事ができたのです。そのような市民の為の会場が中島公園で無く、地下鉄栄町駅で下車して、バスに乗り換え渋滞の中を2時間もかけて「さとらんど」まで行かなければならない現状となっております。

 以上、気がついたままに羅列してみましたが、先に掲げた市民憲章に近づくように、期待したいものです。札幌の町に長く住み、こよなく札幌を愛する一市民としての嘆きでした。

連載コラム紫煙 バックナンバー