札電協理事長>理事長就任挨拶
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理事長  小野寺 涼一

 平成23年5月26日、平成22年度第61期通常総代会において、不肖私、若輩者の身ではありますが札幌電気工事業協同組合理事長に選任され、責任の重さに身の引き締まる思いで決意を新たにしているところでございます。2期4年尾池前理事長の下で副理事長として仕事をさせていただきました。この間、21世紀型札電協、開かれた組合構築の推進について理事の方々と議論を繰り返しながら進めてきました。今後も尾池前理事長の思いを踏襲しつつ、透明性の高い組合作りに邁進して行きたいと考えておりますので組合員の皆様におかれましては本部組合運営に対しましてご理解、ご協力を厚くお願い申し上げます。

 さて、3月11日に東日本大震災が発生し、予想もしなかった大津波により死亡1万5千人、行方不明8千人、更に福島原発の2次災害により避難者9万8千人という未曾有の大災害となりました。被災された皆様方に心より御見舞い申し上げますとともにお亡くなりになられた多くの方々とご遺族の皆様に心よりお悔やみ申し上げます。災害が発生してから3ヶ月経過してもなお国の対応の遅れにより今なお悲惨な状況は続いており、関係各省庁の早急なる対策を期待するとともに、救援、支援活動の充実と1日も早い復興を祈念申し上げます。

 今回の震災を目の当たりにし、広大な被災地での停電復旧作業又、福島原発にて不眠不休の事故処理に対応する同業作業員の姿を見るにつけ、ライフラインをつかさどる電気の重要性を再認識させられ、我々電気工事従事者は経済活動の基礎と成る電気の仕事を生業としている事の社会的責任を感じ、その事自体誇りに思います。
今回の原発事故を受け、エネルギー政策の転換が再び取りざたされてきました。確かに新エネルギーへの転換について異論はありませんが、我々は今の社会状況を正確に捉え、原発の必要性を論理的に説明して行きたいと考えております。現在の電力発電状況、使用状況を見るにつけ、北海道においては泊原子力発電所に引き続き稼動してもらわなくてはならない状況であると認識しております。
是非北海道電力蒲lに置かれましては安全性を向上させていただき、良好な電力の供給に向けてのご尽力よろしくお願いしたいと思います。

 足元に目をやると、現在北海道は建設産業の減少傾向にありますが当組合員も倒産、廃業等により現在530社となり年々減少していくのが見て取れます。建設市場の縮小による過当競争の激化、とりわけ公共工事の減少が主な原因であり、なおかつ高齢化が拍車をかけていると思われます。我々組合はこのような状況を受け今年、北海道電力蒲l、北海道工組と一体で引込線認定制度の見直しを検討し、組合員にとってより良い資格を目指して行きたいと考えております。又、災害対応として緊急連絡体制の整備を含め札幌市との防災協定締結に向け、更に作業を進めてまいりたいと考えております。

 結びとなりますが今回ご退任されました尾池前理事長様、竹内前副理事長様、下山監事様、高橋理事様、長い間札電協発展の為ご尽力いただき誠にありがとうございました。尾池前理事長におかれましては引き続き札電協の相談役、北海道電気工事業工業組合理事長、更に全日電工連副会長としてご活躍されます事を御祈念申し上げますとともに、竹内前副理事長におかれましては引き続き札電協の顧問としてご指導ご鞭撻いただけますようお願いいたします。今回選任されました役員一同心を同じくし、組合の為、何ができるかをテーマに事業を展開して行きますので北海道電力蒲lはじめ組合員皆様には重ねてのご指導ご鞭撻を頂きますようお願い申し上げ、理事長就任の挨拶とさせていただきます。